目が痛くなるほどの光。
開いていられない。
閉じていても関係ない。
は変な錯覚に襲われながら
現実と異世界の狭間にいた。
もうひとつの世界。
*第二章*
――――――――――…何…?
急に…温かくなってきた…
布団に寝ている感じ…
ココは………?
「…ん……」
「…起きた?なかなか起きんかったからぼくの部屋に連れてきちゃったんやけど」
「……市丸…ギンさん…?」
「ぼくのコトは『ギン』でえぇからな★」
「はぃ……」
目が覚めたは、
痛む頭をさすりながら起き上がる。
市丸の自室らしきところで
布団の中にいた。
の隣で胡座をかきながらニコニコしている市丸。
どうやら
密かにをここに連れてきたみたいで。
そして、市丸はじぃっとを凝視し始めた。
「…流石に制服じゃマズイなァ…」
「…あっ!」
ふっと見ると、の身に付けているものは学校の制服。
ブレザーに、赤いリボン。
チェックのミニスカートに、黒のハイソックス。
手にしていたカバンは部屋の隅にある。
は少し困ったような目で市丸を見る。
すると、市丸は心配ないと言わんばかりに微笑む。
すっと立ち上がったかと思ったら、
女性用の物なのか、少し細めの死覇装を手にして戻ってきた。
を立ち上がらせると、の身体のラインに沿って死覇装を当てはめて見た。
細身のの体系にぴったり。
「よっしゃ、これ着ときィ」
「え…?」
「これ着ィへんとこっちの奴らが騒ぐんや」
「…でも…」
「あぁ、着替えならぼくが手伝ってやろか?vv」
「けっ…結構です!////」
「ちぇッ……ほな、ぼくは廊下にいるから着替えとき」
「はい…!」
ニコッとに笑いかけ、市丸は部屋の襖を開けた。
その隙間から微かに見えた外の景色は、
以外にも日本風で、綺麗だった。
は少しだけ安心しながら、
市丸の背を眺めていた。
渡された死覇装。
喪服のようなものなので、は着慣れていない。
なんとかせっせと着替えながら
腰の帯を締めた。
制服を綺麗にたたみ、外の影に声をかける。
すると、嬉しそうな声が返ってきた。
「着替えたんか?ほな、ぼくに付いて来ィ」
「は…はいっ!」
急いで襖を開け、じっと待っていた市丸の後ろに付く。
ちょこんと立ち尽くすは愛らしく思える。
優しく頭を撫でてから
の手をそっと引いた。
すると、の顔はぼぅっと熱くなる。
「あの…ギン…?////」
「迷子にならんようにせなあかんやろ?v」
「…でも……////」
「ちゃんみたいな可愛い子と歩けてラッキィやなァ♪」
「………//////」
楽しそうに手を繋ぐ市丸。
大きな手が、のふにふにした手を包む。
少し俯きながら、は市丸の背に付いた。
朝の光が差し込む廷内。
は一晩寝ていたという。
何もしなかったかと問うと
市丸は面白そうに笑う。
その首筋に聞いてみろ…と。
の首筋には
小さな赤い跡がついていた。
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